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機動戦士ガンダム🎄☃戦場のメリークリスマス🎄☃

第8章 ブラッククリスマス

シャープはやむなくビームバズーカでモビルスーツを撃ち墜とす。

「きゃああっ」

地上を進撃していたザクキャノンのキャノン砲がイリアのドダイを破壊する。グフは地上に落ちる。

「イリア!」

イリアに気を取られたシャープも飛行タイプのグフに蹴られてドダイから落ちた。

地上に落ちたシャープとイリアはバッド軍のモビルスーツに包囲されてしまった。まさか自軍のモビルスーツの手にかかって最期を迎えるとは・・。
もはやこれまでと覚悟を決めた瞬間、包囲しているモビルスーツが撃破された。

救いのビームライフルを放った主であるアスナロのツインアイが鋭く光る。

「さっさと片付けようぜ。今日は楽しいクリスマスだ」

アスナロの背中には巨大なブースターが装備されていて空中の敵とも互角に戦う。ドップ部隊を相手に空中戦を繰り広げたガンダムにヒントを得たミントが開発したブースターパーツは、完全な飛行こそできないが、滞空時間を大幅に伸ばす画期的な代物である。

空中の敵とも渡り合うアスナロを見てミントは満足そうに自慢げに笑う。

「カラテ、オデッサ戦線においてガンダムが核ミサイルを阻止した時のデータを送ります」
リリカがアスナロに核ミサイルのデータを転送してくれる。

「ミスるんじゃね〜ぞ、カラテ。あたいのブースターパーツをちゃんと使ってくれよな」
ミントはモニター越しにイケイケポーズをしてカラテを応援する。

アムロ・レイは類稀なる天才パイロットだ。彼がやったようにコア部分だけを切断して核爆発を阻止することができるのか?はっきり言って自信なんてないし、失敗した時の大惨事を思うと恐ろしい。そんなことはお構いなしにバッド軍のモビルスーツは襲いかかってくる。

今度はシャープのドムとイリアのグフがアスナロを援護してバッド軍のモビルスーツを撃墜する。

「モビルスーツは我らが引き受ける。ドダイをやられた、核を止められるのは君だけだ。恥を捨てて頼む、核を止めてくれ」

「シャープ様とあたしが引き立て役に回ろうって言うんだ。必ず成功させるんだよ」

アスナロの親指を立ててサムズアップを贈ってカラテは気合を入れる。カラテの決意を受けてアスナロのツインアイが鋭く光る。

「リリカさん、応援頼みます。これを成功させたらクリスマスに渡したいものがあります」

「がんばって。あなたなら、きっとできるわ」

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