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機動戦士ガンダム🎄☃戦場のメリークリスマス🎄☃

第9章 恋人たちのクリスマス

「バカね、カラテの本当のお姫様はあなたよ。コメットを助ける時のカラテは本当にスゴかった、まるでエスパーみたいだった。コメットへの恋力がキュンキュン伝わってきて、ちょっと妬けちゃったわ」

リリカに言われて信じられないといったカンジでぽわわ〜んとしてコメットは真っ赤になる。そんなコメットを見てリリカはクスクスと笑った。

「もうすぐ王子様が来るわよ、お姫様。邪魔者は退散しますので、しばらくお待ちくださいませ」

「モビルスーツの操縦には自信があるのですが、料理なんて滅多にしませんので、お口に合いますかどうか・・」

イリアは、ちょっと心配顔を浮かべてシャープを部屋に招き入れる。家庭的なことに関しては不器用なイリアの悪戦苦闘が目に浮かぶように指先に絆創膏を巻いている。
愛する人とクリスマスを過ごしたくて料理を頑張ったりするイリアは戦場での勇猛果敢な戦士とは打って変わって乙女である。

「君が心を込めて作ってくれた料理だ。とても美味しいよ」

幸せそうに料理を食べるとシャープはイリアの指先のケガを気遣った。

「メリークリスマス」
「メリークリスマス」

シャープとイリアはシャンパンで乾杯をした🥂

「今夜は、ずっとここにいていいかい?」
「幸せです。シャープ様」

イリアは幸せそうにシャープに身を任せた。

「メリークリスマス」
「メリークリスマス」

ピルスマン司令とブライアン大尉は大事な席のために取っておいた高級なワインで乾杯をする🍷🍷
2人とも家族から届いたクリスマスカードに目を細めている。

ピルスマン司令官は孫たちに、ブライアン大尉は子供たちに思いを馳せている。

「メリークリスマス、乾杯しようぜ」

ミントはトーマスにシャンパンを勧める。
思ってもみない出来事にトーマスは顔を赤らめてドギマギしている。

「何だよ〜、あたいの酒が飲めないってのか?せっかくアスナロキャノンで戦うトーマスもかっこいいなって思ってやってるのに。赤丸急上昇なんだぞ」

「えっ、本当に?やった〜」

ミントの言葉にトーマスは嬉しくて飛び上がって喜んでいる。

「もう1回言って」とトーマスはサンタさんにプレゼントをもらう子供のような顔をする。

「バカヤロー、何回も言わせるなよ」とミントもちょっぴり赤くなる。

「トーマスもなかなかカッコいいよ」

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