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妄りな昼下がり(仮)

第2章 雪 30

「雪、なんかうなされてたぞ。」

「うん、なんか嫌な夢見てたみたい。お風呂浸かってくるわ」

そう言って浴室に行き、適当に浴槽を洗って湯を入れる。
コンコンと鳴いている、陰獣がこちらを振り向いた。そんな夢を見た。浴槽の中に入りゆっくり流してしまおう、嫌な夢、思い出は。
さっきからラインが鳴っている、誰だろう?
雪は携帯を浴室に持って行き、ラインを見る。
達也からだった。

「次はいつ会える?

雪ちゃん、タイプだった。

また会いたい。」

達也はこうやって色んな女を口説いているんだろうか?スタイルも良くかなりモテそうであったが。
一回セックスすれば終わりだろうな、雪は冷静に考えた。そしてラインを返した。

「いやいや、本当ですか?達也さんも、めちゃカッコ良くてビックリしました。私はX日が空いてますんでまた予定合えば〜」

そう送ると数分後。

休み取っとくね!

達也の真意が分からないまま雪は風呂で汚れを落とした。

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