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妄りな昼下がり(仮)

第4章 雅人 時々 精神科医


「ごめんなさい、お酒に酔った勢いで、くっちゃべりたくなっちゃいました。暗い話しは嫌ですよね?けど私だって最低だもの、彼氏いるのに浮気しちゃって・・」

喋りかけてる雪を、雅人は唇で塞いだ、ワインやらブルーチーズで出来上がった口臭は2人を快楽の渦へ誘った。グルグル回る思考の中で、雪は過去の事を忘れて快楽だけを貪った。気づけば、雪は全裸になっている。酒に弱い体質なので、雅人とのセックスはこれからも曖昧になるだろう、雪はボンヤリそう思った。雅人が雪の陰部に舌技で尽くす。飼い主を舐め回す犬のように。
雪の膀胱が解放して欲しいと叫んでいる。ワインを呑んで尿意がギリギリまで近づいてきている。

彼氏がいて養って貰い、浮気相手と昼間から酒を飲み、セックスをする、この背徳感は何ものにも代えがたく、倫理から外れたがっている雪の穴、空洞におびただしい数の快楽の虫が埋まっていく。一見して空洞は埋まったように見えるが、それは淫虫が埋めたのである。なんて汚らわしい女、雪。
そもそも、この場所は、ご飯を食べる場所であって、セックスをする場所では無いのに。
その神聖な場所で雪は絶頂し、お漏らしをした。雅人の舌技の最中に。床に黄色い水たまりが出来る。

雅人はもう一度、雪にキスをして、

「どんな雪でも好きだよ。」
と耳元で囁いた。

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