
妄りな昼下がり(仮)
第4章 雅人 時々 精神科医
セックスが終わって、雪の官能の炎は鎮火された。
白濁液を雅人から渡されたティッシュで拭き取ると、溜まっているのか結構な量の白濁液がティッシュを汚す。
テーブルに置いた携帯を見ると、午後15時を差していた。嫌に現実に引き戻される、片付けなくていいよと雅人に言われたが、服を着替えてお店の雑巾とモップを使って雪はお漏らしをしたところの床掃除をする。
来た時よりもピカピカになった床を見て、雪はホッと安堵する。
雅人が釣り上がった眉毛で、
「雪から出たものだから、汚くないし、俺が片付けるんだけどな・・」
と言う。雪は困り眉で苦笑いした。
「晩御飯、何にしようかな・・雅人さんはお店の賄いを食べるんですか?」
「ははは・・。雪は真面目だね。晩御飯までに帰ってちゃんと作ってあげて彼氏思いだね。俺は夜の店じまいして家で食べるよ。どうせ仕事中もお客さんから酒勧められて飲まなきゃだから、俺の体は飯よりアルコールで出来てるんだよ。」
彼氏思いだね、と言う雅人の目はなんだか悲しそうに見えた。項垂れた子犬のような目をするのだ。
雪はなんとなく、雅人の感情は、成や達也よりも重たいものに感じた。気づきたくなかったので、見て見ぬ振りをし、雅人にバイバイを言って、暫し別れの抱擁をし、店内から出る。
薄暗かった店内を出ると、あまりにも眩しい太陽の光が雪を照らした。したたかに酒に酔った雪は目眩がした。
白濁液を雅人から渡されたティッシュで拭き取ると、溜まっているのか結構な量の白濁液がティッシュを汚す。
テーブルに置いた携帯を見ると、午後15時を差していた。嫌に現実に引き戻される、片付けなくていいよと雅人に言われたが、服を着替えてお店の雑巾とモップを使って雪はお漏らしをしたところの床掃除をする。
来た時よりもピカピカになった床を見て、雪はホッと安堵する。
雅人が釣り上がった眉毛で、
「雪から出たものだから、汚くないし、俺が片付けるんだけどな・・」
と言う。雪は困り眉で苦笑いした。
「晩御飯、何にしようかな・・雅人さんはお店の賄いを食べるんですか?」
「ははは・・。雪は真面目だね。晩御飯までに帰ってちゃんと作ってあげて彼氏思いだね。俺は夜の店じまいして家で食べるよ。どうせ仕事中もお客さんから酒勧められて飲まなきゃだから、俺の体は飯よりアルコールで出来てるんだよ。」
彼氏思いだね、と言う雅人の目はなんだか悲しそうに見えた。項垂れた子犬のような目をするのだ。
雪はなんとなく、雅人の感情は、成や達也よりも重たいものに感じた。気づきたくなかったので、見て見ぬ振りをし、雅人にバイバイを言って、暫し別れの抱擁をし、店内から出る。
薄暗かった店内を出ると、あまりにも眩しい太陽の光が雪を照らした。したたかに酒に酔った雪は目眩がした。
