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雪は言葉を濁した、母が夢に出てくるとは具体的過ぎて本当の悩みはこちらだったのだけど、言うと具現化しそうで反吐が出そうだった。
診察も10分程で終わり、雪は精神安定剤と、睡眠薬を処方された。佐川は慌しく患者の話しを聞いているのだから、雪に割く時間なんて無さそうだったた。けれども薬のおかげで、ゆっくり寝れる日が続くと思えば佐川様様で、雪は帰りに、成の軽バンで、鼻唄を歌った。

雪はその日、睡眠薬を飲んで深い眠りについた。
だけども朝方に変な夢を見た。
スクエアタイプの眼鏡をつけた、中肉中背の、男とセックスをしている。診察台の上で雪は乱れている、男はどこにでもいそうな男だった、左手の薬指にはめた指輪を取って雪とまぐわっている。男には罪悪感があるんだなと雪は思った。
男の顔は、達也に変わり、雅人に変わり、最後に成に変わった。変わった瞬間、雪は絶頂し、目を覚ました。

横で寝ている成にバレないように、パンティに手を潜らせて陰部を拭う。濡れていた。