妄りな昼下がり(仮)
第5章 名もなき男 のち 秋斗 時々 達也
「達也さん、久々に運動したって感じです。」
雪は、音を立てながら緑茶を飲む。朝の天気予報でも真夏日並みの気温と言っていた、本当に今日は暑い。
達也が眉をしかめた。
「えっ、雪ちゃんって確かスポーツジムで働いてるって初めて会った時言ってなかったけ?」
しまった、と雪は思う、達也に話していた事は全て出鱈目なのだ、必死で取り繕う為の嘘をつく。
「嫌、あのいつも室内でしてるので、お外なんて久々で。それに私見て、結構ぽっちゃりしてるでしょ?スポーツジムで働いてるなんて、説得力無いでしょ?」
「んー、ポッチャリでも無いけど痩せてもないなぁ・・俺痩せてる女の子、あんま好きじゃないから雪ちゃんの体型好きよ・・。」
達也の興味が違う方向に向いてくれて、雪は胸を撫で下ろした。良かったと心の底から思う、達也の愛車は、エアコンの風が弱い。
寒がりで暑がりの雪は、額の汗を拭った。
「ごめん暑い?」
達也が気にかけてくれる。優しいところもある、だから余計に憎めなくって、少し胸がチクリと痛んだ。多分これは嘘をついているという罪悪感なんだ。成に対して?達也に対して?分かる訳が無かった。
雪は、音を立てながら緑茶を飲む。朝の天気予報でも真夏日並みの気温と言っていた、本当に今日は暑い。
達也が眉をしかめた。
「えっ、雪ちゃんって確かスポーツジムで働いてるって初めて会った時言ってなかったけ?」
しまった、と雪は思う、達也に話していた事は全て出鱈目なのだ、必死で取り繕う為の嘘をつく。
「嫌、あのいつも室内でしてるので、お外なんて久々で。それに私見て、結構ぽっちゃりしてるでしょ?スポーツジムで働いてるなんて、説得力無いでしょ?」
「んー、ポッチャリでも無いけど痩せてもないなぁ・・俺痩せてる女の子、あんま好きじゃないから雪ちゃんの体型好きよ・・。」
達也の興味が違う方向に向いてくれて、雪は胸を撫で下ろした。良かったと心の底から思う、達也の愛車は、エアコンの風が弱い。
寒がりで暑がりの雪は、額の汗を拭った。
「ごめん暑い?」
達也が気にかけてくれる。優しいところもある、だから余計に憎めなくって、少し胸がチクリと痛んだ。多分これは嘘をついているという罪悪感なんだ。成に対して?達也に対して?分かる訳が無かった。