
妄りな昼下がり(仮)
第5章 名もなき男 のち 秋斗 時々 達也
達也の愛車の後部座席は、広かった。達也は運転席から跨いで、後部座席へ移動し、雪も初めてだったが、後部座席へと移動する。大人4人が詰めて乗れるくらいのスペースがある。達也は高身長なので、少し狭そうだ。
達也と雪は唇を重ねた、ずっと長い間そうしたかったかのように・・以前した時のキスと違う、なんだか感情の通いあったキスだった。
この感情を雪は知っている。多分、気づいてはいけないやつだ。
こんなにも気持ち良くて頭が痺れるキスをしたのは、久しぶりで、雪は喉から一杯喘ぎ声を出した。
「したい、したいよ。達也さん、したかった。したかったんだよ・・毎日したい、私も毎日したいの。セックスしたいの・・」
泣きそうな声で雪は言う。毎日したい、でも好きな子に身体目的だと思われたくない、達也のそんな言葉に雪は何故か泣きそうになった。セックスだけの関係にしようと思っていたのに。雪は心が疲れているのだろう。雅人の様に本音では喋れず、嘘に塗れた関係なのに。成がいる事や本当の事を言わなければ、と思う。けど、下半身にドロドロの欲望が襲ってくる。本当の事を言えば、達也は関係をストップしてしまうだろう。後部座席に達也の働いている社名の入った帽子があった。達也は雪に嘘をついていない。多分正直な男なのだ。どこかで綻ぶと分かっているから、嘘なんてつけないのだろう。
達也と雪は唇を重ねた、ずっと長い間そうしたかったかのように・・以前した時のキスと違う、なんだか感情の通いあったキスだった。
この感情を雪は知っている。多分、気づいてはいけないやつだ。
こんなにも気持ち良くて頭が痺れるキスをしたのは、久しぶりで、雪は喉から一杯喘ぎ声を出した。
「したい、したいよ。達也さん、したかった。したかったんだよ・・毎日したい、私も毎日したいの。セックスしたいの・・」
泣きそうな声で雪は言う。毎日したい、でも好きな子に身体目的だと思われたくない、達也のそんな言葉に雪は何故か泣きそうになった。セックスだけの関係にしようと思っていたのに。雪は心が疲れているのだろう。雅人の様に本音では喋れず、嘘に塗れた関係なのに。成がいる事や本当の事を言わなければ、と思う。けど、下半身にドロドロの欲望が襲ってくる。本当の事を言えば、達也は関係をストップしてしまうだろう。後部座席に達也の働いている社名の入った帽子があった。達也は雪に嘘をついていない。多分正直な男なのだ。どこかで綻ぶと分かっているから、嘘なんてつけないのだろう。
