
妄りな昼下がり(仮)
第8章 子宮の中へ。
成は、市外のS病院に入院していると言う。
雪は急いで身支度をしてS病院に向かった。凄い剣幕でタクシーに乗ったので、運転手が心配している。
「お姉さんどうしたの?」
運転手が聞く。
「愛してる人が死ぬかもしれないの!早く急いで、S病院に向かって!!」
珍しく雪が、罵声を運転手に浴びせた。運転手も溜まったものじゃないだろう。
運転手は法定速度を守りながら、近道をして雪をS病院まで連れて行く。
S病院の東館 405号室、雪は成に言われた病室を思い出しながら、広い病院を彷徨った。焦ってるから病院の中で迷子になったような気持ちになる。
余りにも広過ぎて、通りすがりの看護師に東館はどこですか?と尋ねながら、ようやく辿り着いた、東館は、死相を見に纏った患者達が点滴をつけて彷徨っていた。
雪の顔がみるみるうちに青ざめていく、まさかここは緩和病棟なのでは?と思う。まさか、まさかだ。
もしそうでなかったら、かなり雪は不謹慎な思い違いをしてしまっているけど、最悪の事態を想定してしまうのだ。
ナースステーションで、若い可愛らしい看護師さんに
「新谷成さんのお見舞いです。」
と言うと、ご家族さんですか?と聞かれる。
「え、と、あの。恋人です。」
と言うと、看護師は更に可愛らしい笑顔で、
「405号室ですよ!」
と言う。可愛いらしい看護師さんに身の回りの事をして貰ってるんだなぁ、と軽いジェラシーをしながら雪は405号室へ向かう。
雪は急いで身支度をしてS病院に向かった。凄い剣幕でタクシーに乗ったので、運転手が心配している。
「お姉さんどうしたの?」
運転手が聞く。
「愛してる人が死ぬかもしれないの!早く急いで、S病院に向かって!!」
珍しく雪が、罵声を運転手に浴びせた。運転手も溜まったものじゃないだろう。
運転手は法定速度を守りながら、近道をして雪をS病院まで連れて行く。
S病院の東館 405号室、雪は成に言われた病室を思い出しながら、広い病院を彷徨った。焦ってるから病院の中で迷子になったような気持ちになる。
余りにも広過ぎて、通りすがりの看護師に東館はどこですか?と尋ねながら、ようやく辿り着いた、東館は、死相を見に纏った患者達が点滴をつけて彷徨っていた。
雪の顔がみるみるうちに青ざめていく、まさかここは緩和病棟なのでは?と思う。まさか、まさかだ。
もしそうでなかったら、かなり雪は不謹慎な思い違いをしてしまっているけど、最悪の事態を想定してしまうのだ。
ナースステーションで、若い可愛らしい看護師さんに
「新谷成さんのお見舞いです。」
と言うと、ご家族さんですか?と聞かれる。
「え、と、あの。恋人です。」
と言うと、看護師は更に可愛らしい笑顔で、
「405号室ですよ!」
と言う。可愛いらしい看護師さんに身の回りの事をして貰ってるんだなぁ、と軽いジェラシーをしながら雪は405号室へ向かう。
