私は失恋エディター
第4章 エピソード
西条先生から私の元へ連絡が来たのは翌月の原稿を取りに行く数日前のことだった。
「もしもし、水沢さん?」
「あ、はい。水沢です。」
私がびっくりしながら電話に出ると西条先生の柔らかい笑い声が聞こえた。
「フフ、そんなに緊張しなくても。実はね、今、新作を書いているの。そこで、あなたの前の話、少し使わせていただきたいなって。」
前の話…私、そんな小説のネタになるような話したかしら?
「『一瞬の夏』のエピソードよ。とても素敵な話だと思ったわ。ね、構わない?」
「そりゃあ、私の話が先生の小説に使われるのは光栄ですけども…」
「本当?じゃあ、使わせてもらうわね!」
そう言って電話は切れた。
『永遠の冬』
それが西条先生の新作の名前だった。
「もしもし、水沢さん?」
「あ、はい。水沢です。」
私がびっくりしながら電話に出ると西条先生の柔らかい笑い声が聞こえた。
「フフ、そんなに緊張しなくても。実はね、今、新作を書いているの。そこで、あなたの前の話、少し使わせていただきたいなって。」
前の話…私、そんな小説のネタになるような話したかしら?
「『一瞬の夏』のエピソードよ。とても素敵な話だと思ったわ。ね、構わない?」
「そりゃあ、私の話が先生の小説に使われるのは光栄ですけども…」
「本当?じゃあ、使わせてもらうわね!」
そう言って電話は切れた。
『永遠の冬』
それが西条先生の新作の名前だった。