私は失恋エディター
第4章 エピソード
数日後…
原稿を取りに行った私に西条先生は原稿とは別に作文用紙を渡してきた。
「これは?」
「『永遠の冬』のコピーよ。これから手直しするつもりではあるんだけど、水沢さんのエピソード使わせてもらったから先に読んでもらいたいって。」
私は咄嗟に突き返していた。
「そんな!受け取れません!」
「でもねぇ、私、水沢さんにエピソード使わせてもらったし…」
私はその時、ピンと思い付く。
「じゃあ、製本したら!西条先生のサイン入りで!」
「私のサイン入り本?そんなので良いの?」
私としてはそれで充分だ。
『一瞬の夏』と一緒に宝物になりそうである。
「私にはそれで充分です。最もそれも勿体無いぐらいで。」
西条先生は静かに言った。
「水沢さんは自分のことを過小評価し過ぎだわ。もっと自分に自信持ったらいいのに。」
「え?」
「美人でしっかりした大人の女性でとても魅力的なのに。」
私は褒めちぎられて顔が熱くなる。
きっと私の顔は真っ赤だろう。
褒められ慣れて無いためか素直に嬉しいが、それと同時にかなり恥ずかしい。
「分かったわ。サイン本ね。」
西条先生は笑うと絶対渡すと約束してくれた。
原稿を取りに行った私に西条先生は原稿とは別に作文用紙を渡してきた。
「これは?」
「『永遠の冬』のコピーよ。これから手直しするつもりではあるんだけど、水沢さんのエピソード使わせてもらったから先に読んでもらいたいって。」
私は咄嗟に突き返していた。
「そんな!受け取れません!」
「でもねぇ、私、水沢さんにエピソード使わせてもらったし…」
私はその時、ピンと思い付く。
「じゃあ、製本したら!西条先生のサイン入りで!」
「私のサイン入り本?そんなので良いの?」
私としてはそれで充分だ。
『一瞬の夏』と一緒に宝物になりそうである。
「私にはそれで充分です。最もそれも勿体無いぐらいで。」
西条先生は静かに言った。
「水沢さんは自分のことを過小評価し過ぎだわ。もっと自分に自信持ったらいいのに。」
「え?」
「美人でしっかりした大人の女性でとても魅力的なのに。」
私は褒めちぎられて顔が熱くなる。
きっと私の顔は真っ赤だろう。
褒められ慣れて無いためか素直に嬉しいが、それと同時にかなり恥ずかしい。
「分かったわ。サイン本ね。」
西条先生は笑うと絶対渡すと約束してくれた。