🌹密会🌹
第11章 🌹March🌹(終章)-2
少し内股を意識しながらゆっくり立ち上がった一糸纏わぬ姿の美月を日比谷教頭は横抱きにし、ベッドへと運んだ。
「ンッ!ッ...あっ…んっ」
寝具に仰向けにそっと下ろされた美月だったが、その直後、両手首をベッドシーツに押し付けられると、そのまま強引に日比谷教頭に唇を奪われる。
無理矢理、美月の咥内に自分の舌を侵入し、
戸惑う彼女の舌を絡ませてキツく吸い上げる。
時折り、お互いの歯がぶつかった。
ディープキスというよりも、自分本位の噛み付くようなキスだ。
彼の荒々しい舌使いと、欲望を剥き出しにした彼の双眼に翻弄されながら、美月の脳内は快感と息苦しさで占拠されていく。
ハァ...も...苦しい...
もう少しで窒息死すると覚悟していた美月だったが、その寸前に漸く日比谷教頭は彼女から唇を離した。
息も絶え絶えな美月は、深呼吸を繰り返し少しずつではあるが何とか息を整えていく。
そんな彼女の首筋へ、日比谷教頭の異様に火照った指先が向かった。