🌹密会🌹
第12章 🌹March🌹(終章)-3
また...泊まる事になっちゃった...。
でも正直言うと、今、動くのはキツかったから彼から提案してくれてホッとしている...。
日比谷教頭、今日凄く優しいな。
昨日態度が豹変した彼を見てきたから、より一層優しく見える。
少なからず私への罪悪感があるから優しくするんだろうけど、私以上に私の身体を気を遣ってくれて嬉しかった。
.....。
何で今、彼は此処にいないんだろう。
頭あんまり働かないけど、そういう事、もっと彼に話したいのに。
美月はそう思いながら、手にスマートフォンを持ちながらゴロンと仰向けに寝転がった。
今電話かけたら、そんな事の為に使うなって怒られちゃうかな。
後で何か彼に頼む事が出来た時に、伝えてみようかな。
そのままスマホを手に持ちながら、疲労と体調不良による為か美月はまたも爆睡してしまったようだった。
また寝ちゃった。今、何時...?
スマホのホーム画面を確認すると、19:30と表示されていた。
何となく先程よりも身体が軽い気がした美月は、体温計で体温を測る。鎮痛剤が効いてきたのだろう、熱は37度前半まで落ち着いてきていた。
ちょっと...お腹空いたかも....。
美月はむくりと起き上がると、寝室を出て1階へと続く螺旋階段をゆっくり下っていく。