🌹密会🌹
第13章 🌹あとがき🌹
🌹February🌹
【あらすじ&解説】
バレンタインのお話です。前半は美月ちゃんがバレンタインのチョコを黎一さんに渡そうとしたけど結局出来なかった話。後半はその黎一さんが今後に関わる大事な話をしたいと美月ちゃんに電話をしますが、それを彼に見限られると思い込んで嘆き、こんな事になるならチョコを渡せば良かったと後悔する話です。
電話で開口一番、日比谷教頭は美月の体調を確認しています。先月、体調不良を原因に黎一さんの誘いを彼女が断ったからです。本当は自分の役目を全うする自信が無くなった為ですが、それを知らない彼は普通に彼女の体調を心配します。6月、9月と彼の言動をみるからに、とても彼は世話好きで心配症な性格なのだという事が分かります。
今後に関わる大事な話は振られる事を前提としたプロポーズでした。ですので読み返すと悲観せずにそのまま3月12日を迎えていたら、あんな事にはならなかったのに...と思わずにはいられない月になっている...筈です。
ちなみに美月ちゃん、バレンタインの前に名前も顔も知らない五橋学院の男子生徒に犯される場面を後ろから日比谷教頭に視姦される...という悪夢を見ています。これはまだ自分は彼にとって利用価値があるけれど、用済みになれば自分の事など何とも思わないのではないか、という彼女の不安を夢として表現してみたつもりでした。