ファンタジスタガール&ボーイ♪
第3章 薔薇の迷路の中で…
「パフィ、パフィ!」
聞き覚えのある声に名前を呼ばれて、目を開けようと思ったが、まぶたが重くて思うように開けられない。
そしてやっと少し開いた。
少し風景が霞んで見えたが、目を開いた時に見えた風景は…惑星リブァイア界からは見たことのない雲が、空に浮かぶ月を隠すという風景だった。
それを見ながらこれまで何があったのか、何故こんなところに居るのか思い出してみる
すると声がした。
マリィ「よかった!やっと起きた!」
パフィ「え?マリィ?私…!」
その瞬間これまでのことを思い出す。
マリィ「そうよ、私達人間界に落ちたの」
パフィ「ご…ごめんなさい」
マリィ「あら、別にいいんじゃない?面白そうだし♪」
パフィ「!」
驚いた、てっきりマリィは、怒っているんだと思っていたのに。
そして大事なことを思いだす。
パフィ「ソディ!ソディは?」
こんどは、後ろから声がした。
ソディ「俺はここに居るぞー♪」
そう言って後ろから抱きついて来た。
パフィ「良かった~違うところに落ちたのかと思った~。」
大きな息を吐く。
パフィ「ところでここは、どこかしら?」
ソディ「凄いぜ♪さっき一周したら迷路みたいで面白かった!」
マリィ「そうねたしかに迷路ね。でも、ここ誰かの庭みたいよ?」
パフィ「へぇ~♪薔薇の迷路みたいな庭かぁ~色んな薔薇が咲いてて素敵ね♪」
すると後ろから声がした。
???「誰だ?」
声の主を見るために後ろを見ると、そこに居たのは、天使と見まがうような金髪の美少年だった。
きっと人が見たら誰もが金髪の美少女と言うだろう。
呆気に取られながらも聞いた。
パフィ「す…すいません、ここどこですか?」
とてつもなく変な質問なのに、少年は、訝しまず、いたって普通に答えた。
???「ここは、ルーディン家の庭だ」
少年が答えると少年の後ろから声がした。
???「レイいきなり家を飛び出してどうしたんです?」
その問いに少年が答える。
レイ「わるいな、庭に誰か居たんだ。」
どうやらレイと言うのは、この少年のことらしい。
向こうから返事が返ってきた。
???「なら私もそちらに行きますので待っていてください。」