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エッチな女子高生は年上がお好き

第4章 お近づきの印に


3週間はあっという間だった。
というのも、楽しみだったからというわけではなく、私のバイト先で、バイトリーダー的な存在だった人が飛んだ。

連日連夜、みんなで協力をして、たくさん働いて、でもこの日を思って頑張れたというのは本当だ。

これだけ期待して、花木さんがいなかったらどん底だな。

3日くらい前までは、絶対に彼は来てるし、絶対に連絡先もゲット!と思っていたけど、いざ当日になると、「絶対来ないよ。来るわけない。だって平日だし、来ても私のことなんか覚えてないし。てか女子高生が頑張ったってサラリーマンと付き合えるわけなくない?もう無理です。ありがとうございました!!!」と、チカに捲し立てる始末だった。

最悪の事態を想定しておかないと、心がもたない。この3週間、忙しかったとはいえ、妄想は膨らみ、ワクワク感に包まれ、正直、もう恋愛フィルターが分厚くかかって歪んでしまって、どんな人だったか、記憶も曖昧な気がしてきている。
きっと私は思い出をキラキラと、輝かせすぎた。

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