
エッチな女子高生は年上がお好き
第4章 お近づきの印に
「花木さん、そろそろ帰らないと終電とか大丈夫ですか?」
「わあ、そんな時間だ。こんな綺麗な人電車に乗せるわけにはいかないよ。かえるよ」
花木さんは急に立ち上がって、伝票を持ってお会計に行ってしまった。
私は残っていたオレンジジュースをグビっと飲み干して、カバンを持って急いで花木さんのもとに行く。
「あの、お金!」
「ダメダメ!僕が払いますから!ダメ!」
陽気になった花木さんは、嬉しそうにお金を払っている。変わった人だと感心する。
「ご馳走様でした」
店を出ると、終電が近いからか、駅に向かう方に人が流れていく。
「ハルさん、僕はあなたのことが好きかもしれない。こんなおじさんに1日でも夢を与えてくれてありがとう」
と言って、私に一万円札を渡そうとしている。
「待って、どういうこと!?落ち着いてください」
「タク代。受け取ってください」
「私電車で帰れます!花木さんはタクシーで帰って!」
一万円札を無理やりスーツのポケットに突っ込んでおく。
花木さんは私の顔をじーっと不思議そうに見つめて、ニコニコと笑い出す。酔っ払いは大変すぎる!でも可愛い!
「また会えるかな」
花木さんが小さな声でつぶやいた。
