
エッチな女子高生は年上がお好き
第4章 お近づきの印に
「もう会えないの?俺はハルさんに会えないのかな」
急に声のトーンが落ち着いて、そのギャップについ黙ってしまう。
「…会いたい、です。私は」
「ほんとに?」
「連絡先教えてください。ちゃんと帰れたかどうか、心配だし」
「心配するのは俺の方だけどね〜」
えへ〜と花木さんが笑って、携帯をポケットから出した。
「俺はおじさんだから連絡先の交換の仕方わからないです」
私は「もー!」と言いながら、QRコードを出して、読み取って、友達登録を済ませる。でもその時、少し指は震えていたし、きっと酔っ払いじゃなかったら、花木さんにもバレてたと思う。
「そんな緊張しないで」
店先で連絡先を交換した、夢のような時間。
緊張しないで、と手を繋がれてしまった。
「顔赤いよ。酔ってますか?」
飲んでないのに、酔ってるはずがない。
花木さんがにいっと意地悪に微笑む。
このおじさん、実はイケイケすぎる。好き。
