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エッチな女子高生は年上がお好き

第5章 朝


昨日、俺はタクシーで帰ってきて、自己嫌悪のなか逃げるようにもう一杯酒を飲んで寝た。

手には柔らかくて細いハルさんの指の感触が残っている気がする。本当に俺は手を繋いでしまったのか?


焦りながら携帯を開くと

「昨日はご馳走様でした。とても美味しかったです!きちんとお家まで帰れましたか?」
とハルさんから連絡が来ていた。

休みだからと昼まで寝てしまって、手足がジンジンと痺れるような、気持ち悪い感覚に苛まれるが、そんなことに構ってる暇はなく、急いで返信する。

「昨日はありがとうございました。僕、とんでもないことをしませんでしたか?気持ち悪くなかったですか?本当にお酒で迷惑かけてしまうなんて、最低です。ごめんなさい」

おじさん史上最速のフリック入力で、間違えながらもなんとか打ち込んで、送信した。

頭にグッと力を入れて昨日のことを思い出してみると、どうも「好き」とか「かわいい」とか言ってしまっていたような気がする。

こうなると、ただ若い女の人に当たって砕けろ!と告白してしまったダサいおじさんで、死にたくなる。

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