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鼻血

第2章 全力性少年

それでも念入りに棚の奥の方に押し込んで隠した。

公民館の上の会議室とかがある階のトイレは最適だった。あまり人がいないから見つかる可能性も少ないし、手洗場は台所みたいになっていて、水道の下には小物を入れれるところがあるのだが、何も入っていないから殆ど使われてないのだろう。

また、公園とかのトイレと違ってキレイなトイレだから、個室に入って、全裸になってシコシコをしたこともある。
全裸になると興奮は高まるのだが、快感が増す分、ドピュンした後の情けなさと罪悪感もかなり重くなる。

情けなさと罪悪感はかなりボクを苦しめた。
もうこんなことはやめたい、やめなきゃと何度も何度も思ったのだが、エロ本は見たくなるし、おちんちんが硬くなると手が勝手にシコシコを始めてしまう。

小6の3学期にボクはまた落ちているエロ本を拾った。
もうこんなものを拾っちゃダメだと思ってはみても、落ちているエロ本を見つけると拾わずにはいられない。

そして、あろうことかボクは、そのエロ本の隠し場所に神社のトイレの個室を選んだ。何でそんな所を選んだかはよく分からない。
エロ本を見てしまうのはどうしようもないとして、シコシコだけはやめようと思ったのかも知れない。

神社で、しかもすぐ近くには好きな女子の家がある。いくら変態なボクだって、そんな神聖な場所でシコシコなんて罰当たりなことはしないと思っていた。そんな神聖な場所にエロ本を持ち込むこと自体罰当たりなのだが、そんなことは全く気がつかなかった。

しかし、自分の微かな希望をも裏切ってボクは神社のトイレでシコシコをしてしまった。元々自分のことなんて好きではなかったが、益々自分が嫌いになって、自分に失望した。

エロ本を見てみたら、それが最高級にエロいものだった。着物を着た女性が裸になっていくのだが、いかにも日本の民家といった畳の部屋で、万華鏡やお手玉を持ったり近くに置いたりしている。完璧に和風にこだわっていて、まるで一緒に禁断の旅に出ている感覚になってくる。
当時は不倫とか官能という言葉は知らなかったが、正にそういう言葉がぴったりのヌード写真で、おちんちんは大変なことになった。

神社に隣接している公園では女のコたちが遊んでいて、黄色い声がしている。そんな、女のコたちがすぐ近くにいる所でおちんちんを出してみたくなってズボンを降ろしてしまった。







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