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ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして




「実習生の子、暇してる?」


「あ、はい! なんでしょうか」



当時実習生だった蒼音くんまで総動員して、のんちゃんの治療に当たった。



「星川のぞみちゃん、午後の治療終わったら、ご褒美ってことで食堂連れていってあげられるか? 食堂のプリンあるから、その一口目に、こっそりこれ混ぜて」






闇取引のように、のんちゃんの名前が書かれた粉薬を、蒼音くんに握らせた。

その様子をみた叶恵さんがクスクスと笑う。



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