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ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして

……

嫌なことは嫌とはっきり言うのんちゃん。

小児科病棟を走り回って怒られるのんちゃん。

プリンを食べてご満悦ののんちゃん。

絵本を読んでほしいとせがむのんちゃん。



感情のままに動く、子どもらしいのんちゃんだったが、ひとつだけ我慢することがあった。





……自分の体調不良である。






痛いことは嫌いなのに、自分の内側から出る痛みに関しては、誰にも教えてくれない。




……これに気づくのが難しい。





なんかテンションが高いと思えば発熱。
良く喋ると思えば発熱。
いつも通りにご飯で遊んでいて、俺に怒られたと思えば発熱。

あー、食欲なかったから遊んでたのか、と後から気付かされる。





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