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ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして



「のんちゃん、ちょっとお話してもいい?」


今日ものんちゃんは、クレヨンで絵を描いている。今日は少し、文字も混ざっている。


「なあに?」


クレヨンでぐるぐる色を塗るのんちゃんは、それに夢中で、顔を上げずに返事をした。





「大事な話」






言いながら、俺が椅子に座るとのんちゃんは顔を上げた。真っ直ぐと、目を射抜くような視線。その目は大人びていた。




これから告げる話を受け止めてくれるのか……。




ゆっくりと目を見返して、言葉を発した。




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