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ほしとたいようの診察室

第7章 回想、主治医の苦悩




「のんちゃーん? 大丈夫?」



病室に顔を出すと、元気のないのんちゃんが、ベッドに横たわっていた。
ここ数日の元気は、すべて使い切ってしまったかのようだった。




「ゲホゲホ……よーたせんせ、くるしい」




顔を赤くしたのんちゃんは、はあはあと荒い息を繰り返す。


ゼロゼロとした痰が絡む音が、聴診器を当てなくてもわかる。









これは、吸引しないと……厳しいかも……。




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