テキストサイズ

ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く


無意識に布団を目元まで引き上げようとすると、


「なんだい、そんなに怖がって」


大海先生はふんわりと笑った。


「だって……」


目元だけを出して呟くと、大海先生は笑いながらベッドサイドの椅子に腰掛けた。

反射でわたしが身を引くと、大海先生は声をあげて笑う。




「今日は何もしないよ、様子見に来ただけ」




今日は、ということは、明日以降に何かがあることを意味する。


わたしはバレないように、そっと深くため息をついた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ