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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出



食事も終盤に差し掛かる。


右手を火傷し、左手でフォークを持っていた。
最後は、ご飯をうまく口に運ぶことができないでいた。ご飯粒が集まらないのである。


「フォーク貸して」


横から陽太先生がわたしのフォークと茶碗を取り上げる。
不思議に思って、その手元を覗き込んだ。みるみるうちにご飯がフォークに集まっていく。


「ありがとうございます……」


フォークを受け取ろうと、手を差し出したのだが。



陽太先生は、ゆっくりと首を横に振る。




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