
ほしとたいようの診察室
第10章 陽はまた昇る
「こんなにしちゃって……ごめんね、のんちゃん」
陽太先生は絆創膏をぴったりと貼ったあと、わたしの右手を優しく撫でる。あたたかくて、気持ちいい。いつもの温度になった陽太先生の手。
わたしは首を横に振る。
「来てくれて、本当にありがとう」
陽太先生はそう言うと、そっとわたしの手を離した。
急に照れくさくなってしまったわたしは手を引っ込めて、陽太先生と目があわないようにそっぽを向く。
「食べてないし……寝てないでしょう? 陽太先生。ちょっと横になっててください」
ぶっきらぼうになってしまった言葉。
陽太先生は少し頬を緩めて、わたしの頭を撫でた。
「そうさせてもらうね」
思いの外素直に頷くと、陽太先生は寝室へと消えていった。
***

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