テキストサイズ

土竜と猫の憂鬱

第1章 普遍的なもの。

そんな事を思い出していたら、

「猫さん、量少なかったですか?おかわりします?」

土竜はそこら辺にいる、女性よりも女性らしい料理を好んで作る。しかもその全てにハズレが無くて(ハズレとか当たりとかって発言、語彙力が無くて、すまないが。)

俺は確実に胃袋を掴まれてしまっている。
以前一緒に暮らしてた彼女が、丸美屋で作る麻婆豆腐や、カット野菜を焼き肉のタレで炒めただけの、ご飯を作っていた事を思い出す。あれは、あれで美味しかったのだが。

ぼんやりと考えてたら、おかわりが皿に注がれていた。

「猫さん、髭のところクリームついてますよ。」

そう言って、土竜がクシャリと笑う。

俺は髭を擦って、クリームを取ると土竜が皿の片付けを始める。

最近はこんな事の繰り返しだ。

腹が、満たされ眠くなって俺は自室に帰るんだ。
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ