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戦場のミハイル

第1章 辺境の村、その集落に未来はない

ミハイルはエカチェリーナに何度も精を放った


憧れの女性が、

今や人妻となって、

妖艶な笑みを浮かべながら上に乗っている

ベロニカよりも豊かな胸

挿入されているナカはベロニカよりもやわらかい

戸惑い、背徳感、ベロニカへの裏切り、とともに容赦ない快楽の波と刺激が押し寄せてくる


エカチェリーナは時折、大きな声を出そうとする

慌てて口を塞ぐが、笑いながら平気よと声をかける

気にする必要は無かった


ベロニカのワインには良く眠れる薬を盛っていたという


エカチェリーナは知識の乏しいミハイルを教育していく


セックスのこと、愛撫の手順、そして〈カミエーター〉のことも


〈カミエーター〉は神職に近い

でもそれは職業というよりは〈呪い〉のようだ


書き換えられた生命のデータ

肉体は老朽せず、その若さを維持しながら死ぬまで性交を繰り返し女性に生命の源を授けていく


生命を授かった女性は、神からの贈り物を与えられたとされる


〈カミエーター〉は束縛されない


逆に〈カミエーター〉はひとりの女性と添い遂げることは出来ない


ミハイルはベロニカと一緒にはなれないのだ


ミハイルは大きな人生の幸せを失ってしまった


それでも精神が乱れなかったのはエカチェリーナとの性交のおかげなのかもしれない


噴き出すドス黒い感情は
精となってエカチェリーナへ注ぎ込まれた


何度も  何度も


エカチェリーナはときには微笑み

ときには苦悶の表情で快楽を受け止め

ときには涙をながしていた


それは何の涙だったのか


快楽の涙なのか、
ミハイルの未来を嘆いたのか、
それとも
妹の今後を憐れいたのか


何度も続いた性交だったが、いつしかエカチェリーナは動けなくなってしまった


呼吸も荒い


それでもミハイルの鎌首は再び屹立しようとしていた


ガチャリと扉が開く


「もうお止めミーシャ、カーチャは倒れ込んでしまったよ

かわいそうなミーシャ、これが神からの愛なのだとしたら、アンタ自身は誰から愛をもらえるんだろうね」


部屋に入ってきたのは姉妹の母親だった


「我慢できないのかい?ツラいのかい?

そう……、そうだね

アンタ、私みたいなのでも使えるかね?」


母親は服を脱いでミハイルの前に、その豊満な裸体をさらし立ち尽くすのだった……

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