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戦場のミハイル

第1章 辺境の村、その集落に未来はない

ベロニカの姉エカチェリーナはゆっくりと腰を上げると再び腰を下ろしてミハイルの屹立したものを飲み込んでいく


と、溶けそうだッッ…!

感触がニカと違うッッ!

もっと、こう……やわらかい

そ、そしてこの指に沈み込む胸の豊かさ……

や、やばい…


ミハイルはニカしか知らない

そしてこんなにも違うものなのか、と快楽に溺れながら苦悶の表情を浮かべてしまう


味わうような余裕は無かった



「……ふふふ、ニカだと思った?」

「カーチャ、どうして…、こんな事を?」


ミハイルは憧れていた初恋の女性と繋がれたことへの喜びよりも、驚きと何か自分には理解出来ない大きな不安のほうが打ち勝っていた


「ミーシャ、あなたが〈カミエーター〉になるという事はこういう事なのよ

あなたは今日から〈神からの愛〉

〈神からの愛〉は女に命を宿す聖職者

あなたはこれから帝国を、いえ世界を救うために皆を〈神からの愛〉を広めていくの

パパ・リムスキーはミーシャの頭から〈生命の記録〉を取り出し、書き換えたわ

あなたはこれから歳をとらず、若々しい姿のまま〈神からの愛〉を広めていくんだわ

わたしやニカが年老いて死んでいっても、ミーシャは聖なる存在として、皆と違う存在〈カミエーター〉として生きていくんだわ

〈カミエーター〉は皆と結ばれる聖なる職位

でも誰かとひとつになることは出来ない

可愛そうなミーシャ

可愛そうなニカ

わたしはあなたたち二人が結ばれてほしかった

結婚して、子供を授け、家庭を持ってわたしと同じ家族の一員になってほしかった

でも

あなたは今日から〈カミエーター〉

あなたは女に命を宿す

〈神からの愛〉は誰からもとがめられない

あなたがわたしとこうしてつながる行為は聖なる行為

わたしに命を宿して!

そして皆と繋がって命を宿していくのよ

死に絶えようとしている世界を救うのよ、ミハイル・グリンカ!」


エカチェリーナは涙を流していた

そして何度も腰を動かし、ミハイルを快楽へいざなっていった


ミハイルは動揺したまま、なにか大きなものを得てしまったと同時に大きな喪失感に包まれたのだった


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