戦場のミハイル
第4章 遊撃部隊、北に進む
ドォォン! ドォォン!
爆発! 爆発! 爆発!
連合国軍側のタンクは〈オービエン〉に集中砲火を浴びせてくる!
特殊戦闘車両「オービエン」は山の斜面を巧みに駆け抜け直撃弾をかわしていく!
〈オービエン〉の機体操縦士マリヤ・パブロビナはまだまだ若いが巨体の車両をまるで自分の手足のように操っている
部隊を指揮する小隊長ビクトリヤ・フョドロビナはすべてをマリヤに任せ、安心して眼を閉じたまま爆音のみを聴いていた
「マーニャ!いつでもいいわよ!」
主砲の砲撃手エレナ・ウラジーミロビナが合図をする
続いてミハイル・グリンカも合図をかぶせる
「副砲もクリア!」
「了解! 出ますッッ!!」
斜面の陰を利用して身を隠した〈オービエン〉は鉄のタイヤを空回りさせながら急発進した!
敵の戦闘車両は一瞬こちらを見失っていたので砲塔が回せない!
「遅いよッッ!!」
砲撃手エレナが狙い定めてトリガーを引く
ドゴォォォッッッ!!!
コックピット内にまで伝わる激しい発砲音!
続けて機体の側面に配置された大型ガトリングキャノンが反対側の敵機を補足する
ミハイルは両手それぞれに握ったハンドル型のトリガーをガチガチガチ!と引きまくる
ガガガガガガッッッ!!
同時に敵機2機が炎をあげる!
「ナイス!エレーニャ!ミーシャ!」
ディスプレイを常に凝視している索敵担当のアレクサンドラ・アレクサンドロビナが呼応する
彼女の画面上では敵は戦闘不能状態だ
「生存者が機体を捨てて飛び出しています」
「捨てておけッ!我々は戦争はしているが人殺しではないッ! それより他の敵影はどうかッ?!」
副長のオルガ・ニコロビナが隊長の代わりに指揮をとる
「残り2機は森に隠れました!ドローン出します!」
索敵担当アレクサンドラは〈オービエン〉の上部から3機の小型偵察機を射出させた!
プロペラで飛ぶ小さな蜂のようなドローンは各種センサーを搭載しており、通常の広角カメラだけでなく赤外線探知も可能としていた
「熱源反応!5時方向!」
「マーニャ!機体旋回!
〈クライニー・スルーティー〉をかける!」
爆発! 爆発! 爆発!
連合国軍側のタンクは〈オービエン〉に集中砲火を浴びせてくる!
特殊戦闘車両「オービエン」は山の斜面を巧みに駆け抜け直撃弾をかわしていく!
〈オービエン〉の機体操縦士マリヤ・パブロビナはまだまだ若いが巨体の車両をまるで自分の手足のように操っている
部隊を指揮する小隊長ビクトリヤ・フョドロビナはすべてをマリヤに任せ、安心して眼を閉じたまま爆音のみを聴いていた
「マーニャ!いつでもいいわよ!」
主砲の砲撃手エレナ・ウラジーミロビナが合図をする
続いてミハイル・グリンカも合図をかぶせる
「副砲もクリア!」
「了解! 出ますッッ!!」
斜面の陰を利用して身を隠した〈オービエン〉は鉄のタイヤを空回りさせながら急発進した!
敵の戦闘車両は一瞬こちらを見失っていたので砲塔が回せない!
「遅いよッッ!!」
砲撃手エレナが狙い定めてトリガーを引く
ドゴォォォッッッ!!!
コックピット内にまで伝わる激しい発砲音!
続けて機体の側面に配置された大型ガトリングキャノンが反対側の敵機を補足する
ミハイルは両手それぞれに握ったハンドル型のトリガーをガチガチガチ!と引きまくる
ガガガガガガッッッ!!
同時に敵機2機が炎をあげる!
「ナイス!エレーニャ!ミーシャ!」
ディスプレイを常に凝視している索敵担当のアレクサンドラ・アレクサンドロビナが呼応する
彼女の画面上では敵は戦闘不能状態だ
「生存者が機体を捨てて飛び出しています」
「捨てておけッ!我々は戦争はしているが人殺しではないッ! それより他の敵影はどうかッ?!」
副長のオルガ・ニコロビナが隊長の代わりに指揮をとる
「残り2機は森に隠れました!ドローン出します!」
索敵担当アレクサンドラは〈オービエン〉の上部から3機の小型偵察機を射出させた!
プロペラで飛ぶ小さな蜂のようなドローンは各種センサーを搭載しており、通常の広角カメラだけでなく赤外線探知も可能としていた
「熱源反応!5時方向!」
「マーニャ!機体旋回!
〈クライニー・スルーティー〉をかける!」