シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
263 黄色い向日葵の天使
「ゆかりさん、少し早く着いちゃいましたぁ…
今、マンションのエントランスにいますぅ」
その着信は、やはり、いつもとは違う、ややテンション高めの美冴さんからであった。
「あ…
う、うん…
じゃあ、今直ぐに下りていきますね」
わたしは慌ててそう言って電話を切った。
もう、いいや…
わたしは取り急ぎ、シャワー上がりのいつもの部屋着である着古したTシャツとハーフパンツ姿のままで、美冴さんを迎えにエレベーターに乗ったのである。
まだドキドキしていた…
美冴さんがウチに来る、いや、来たのだ…
エントランスホールにいるのである…
チン…
エレベーターのドアが開く。
「あっ」
ドキドキドキドキ…
目の前に、黄色い天使が微笑みながら立っていた…
「ゆかりさんこんにちは…
うふふ…来ちゃいましたぁ…」
そう微笑みながら言ってきた美冴さんは…
白いノースリーブのTシャツに、薄い黄色系の短いコットンの開衿型のシャツを羽織り、そしてやはり薄い黄色の膝丈のキュロットスカートを穿き、白い網目のミュールサンダルを履いていたのだ。
その姿は正に真夏のリゾート地にぴったりなファッションであり、そう、その姿は…
黄色い天使…
いや、向日葵の天使の様であった…
いや、わたしにはそう見えたのである。
ドキドキドキドキ…
昂ぶりが更に激しく高鳴ってくる。
え、本当に美冴さんなの…
美冴さんがあまりにも眩しくて、わたしには戸惑いの想いが湧いていた。
そして目の前にいる美冴さんのその姿は、どことなくいつもあるあの憂いの翳の表情は全く見受けられず…
いや、美冴さんなのではあるのだが、別人の美冴さんなのだ。
もしかしたら…
この黄色い、向日葵の天使のこの姿、佇まいが、本当の美冴さんの姿なのかもしれない…
「はぁぁ…」
わたしはあまりの眩しさに吐息を漏らしてしまう。
「カニっ、お届けにまいりましたぁ」
美冴さんは、そんなわたしの戸惑いの想いなどは全く感じておらず、満面に笑みを浮かべながらそう戯けて言ってきたのである。
ドキドキドキドキ…
それがまた、かわいいのだ…
本当に天使の微笑みだわ…
「ゆかりさん、少し早く着いちゃいましたぁ…
今、マンションのエントランスにいますぅ」
その着信は、やはり、いつもとは違う、ややテンション高めの美冴さんからであった。
「あ…
う、うん…
じゃあ、今直ぐに下りていきますね」
わたしは慌ててそう言って電話を切った。
もう、いいや…
わたしは取り急ぎ、シャワー上がりのいつもの部屋着である着古したTシャツとハーフパンツ姿のままで、美冴さんを迎えにエレベーターに乗ったのである。
まだドキドキしていた…
美冴さんがウチに来る、いや、来たのだ…
エントランスホールにいるのである…
チン…
エレベーターのドアが開く。
「あっ」
ドキドキドキドキ…
目の前に、黄色い天使が微笑みながら立っていた…
「ゆかりさんこんにちは…
うふふ…来ちゃいましたぁ…」
そう微笑みながら言ってきた美冴さんは…
白いノースリーブのTシャツに、薄い黄色系の短いコットンの開衿型のシャツを羽織り、そしてやはり薄い黄色の膝丈のキュロットスカートを穿き、白い網目のミュールサンダルを履いていたのだ。
その姿は正に真夏のリゾート地にぴったりなファッションであり、そう、その姿は…
黄色い天使…
いや、向日葵の天使の様であった…
いや、わたしにはそう見えたのである。
ドキドキドキドキ…
昂ぶりが更に激しく高鳴ってくる。
え、本当に美冴さんなの…
美冴さんがあまりにも眩しくて、わたしには戸惑いの想いが湧いていた。
そして目の前にいる美冴さんのその姿は、どことなくいつもあるあの憂いの翳の表情は全く見受けられず…
いや、美冴さんなのではあるのだが、別人の美冴さんなのだ。
もしかしたら…
この黄色い、向日葵の天使のこの姿、佇まいが、本当の美冴さんの姿なのかもしれない…
「はぁぁ…」
わたしはあまりの眩しさに吐息を漏らしてしまう。
「カニっ、お届けにまいりましたぁ」
美冴さんは、そんなわたしの戸惑いの想いなどは全く感じておらず、満面に笑みを浮かべながらそう戯けて言ってきたのである。
ドキドキドキドキ…
それがまた、かわいいのだ…
本当に天使の微笑みだわ…