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シャイニーストッキング

第18章 ほつれるストッキング2          蒼井美冴と松下律子

 65 融ける夜(18)

 今、自覚している嫌らしい昂ぶり…
 それは、ビアンの欲情。

 わたしは女子高出身ではあるが、ビアンという、同性愛の経験はない…
 今の今までの、この瞬間まで、この類いの昂ぶりや、ううん、興味さえなかった。

 あ、いや…
 あの人の、このストッキングフェチという性癖嗜好を受け入れてからは…
 街中で見かけたり、雑誌、テレビ等で見かけるストッキング脚の綺麗で、魅惑的な女性の脚には見惚れる様にはなった。

 そして今…
 このみさえさんに対して抱き、感じている昂ぶりが、正に、この魅惑的なストッキングに対しての昂ぶり、高鳴り、疼きなのであろうと、いえるのかもしれないーー

「あ、う、うぅ…」
 だって、今、感じている、太腿を這い上がってくるみさえさんの指先に、わたしは感じ、昂ぶり、疼き…
「んっ、ん、んん…」
 喘ぎを漏らし、震えているこの嫌らしいビアンへの欲望の昂ぶりは…
 この美しく、魅惑的なストッキング脚でわたしを魅了してくるみさえさんの魅力そのもののせいだと思えるから。

「あ、はぁ、ん、んん」
 わたしはみさえさんの指先の快感に喘ぎ、震え、疼いてしまっていた。

 そして、もっと、もっと…
 と、無意識に腰を震わせ、みさえさんに寄せてしまっていた。

「ん、ん、んん…」

「あら、き、気持ち……いいんだ?」

「あ……う、うん…」
 ゆっくりとみさえさんの指先が、太腿を這い上がり、間もなくスカートの中へと入ってくる。

 緩やかで、穏やかな快感…
 それには、ビアンという同性愛の嫌悪感、違和感等は全く感じられない。

 ううん、それはまるで、あの人や、過去の愛しいオトコ達に抱かれ、愛されている様な快感といえる…
 そう、昨夜、あの人に抱かれ、ううん、まるであの常務室でのわたし自身の禁忌を破ってしまった、あの時、あの時間の様に…
 ゆっくりとした快感と共に、心の奥深くにしまって、いや、隠れていたもう一人の自分という存在が、顔を出し始めてくるのを感じてきていた。

「ん、んん、はぁぁ…」

「ふぅ、りつこかわいいわぁ…」
 みさえさをはそう囁きながら、指先を這い上がらせ、また再び唇を寄せてくる。

「あ、あぁぁ…」
 そんなみさえさんの指先の快感にすっかり感じ入りながら…
 わたしの指先はいつの間にかに離れ、喘いでいたーー


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