でも、猫系彼氏に振り回されたい
第2章 写真には残さない
お腹のあたりに顔をうずめた湊が、顔を体に沿っておろしていく。
「ほんとだ、かたくなってるね」
湊の温かい吐息が伝わってくる。
服の上から鼻を押し当てて、まさに猫が甘えているみたいで、本当に愛おしい。
湊は何も言わずに、俺の服を脱がせようとしている。ゆっくりベルトを外そうとする手つきが、いじらしくて興奮する。
「えろい、それ…」
湊の顔に触れたくて、手を伸ばそうとしたら、湊が顔を上げた。好きな男の上目遣いは、この世で1番強い。
「今度は、凌がこっち」
湊が立ち上がって、椅子を指差す。選手交代、という感じで。
椅子には湊の温かさと、溢した精液が残っていてエロい。
「ちゃんと、脚は開いててね」
湊の脚が、俺が脚を閉じるのを防いだ。ちょっとSっ気があるところも、まだまだ謎に包まれている。
湊がキスをしながら、手で触る。唇から首筋に、首筋から乳首に、ゆっくり顔が近づいてくる。