
でも、猫系彼氏に振り回されたい
第4章 天使と猫のハーフ
「凌さん、絶対彼女いますよね。え、てか、5人くらいいそう」
「わかる〜!チャラいですもん、なんか、5人いても許せるって感じ」
なんで俺が、女子大生2人と居酒屋に来ることになったんだ。ちょっと仕事手伝おうかな、なんて善意で職場に行ったら、女子大生と飲むことになっていた。
「チャラくないんだけどなあ〜」
女子大生たちはキラキラ輝いていて、今を生きている!というエネルギーで溢れている。
なんだかんだ一緒にいると元気ももらえるし、ちょっと楽しいから着いてきてしまったけど、やっぱり場違いなんじゃないかと、少し心配にもなる。
お席こちらです〜と、店員さんに案内されながら、うるさい居酒屋の中を歩く。
4人がけの席に通されて、もちろん、女子大生2人と向かい合う形になる。少し居心地が悪い。
「マリちゃん!サトミちゃん!」
案内された席に着くやいなや、隣のテーブルの人が大きな声を出すものだから、驚いた。
「えー!!リコさん!?お久しぶりですー!」
「お友達?」
突然の出来事に、俺は目を丸くしたまま、余計に居心地の悪さを感じてしまう。
「はい!大学の先輩で〜」
