夢魔
第5章 永劫の楽天地
「うん……」
言われるままに、ミーシャは着ていた衣服の前ボタンを外し始めた。
彼女の今の外観と同じに、女性らしく丸みを帯びてきたその裸体を、リュカはベッドに真向かいに置いた椅子に座ったままじっくりと見詰めた。
「見せて」
離れたままの二人が熱を帯びた視線を絡ませ合う。
寝台に横たわったミーシャが彼に向けてやや躊躇いがちに膝を開いた。
「もっと見せて……どうすればいいか、ミーシャは分かってるだろう?」
リュカのその眼差しの熱さに浮かされるままに、彼女は両手で自身を開いた。
羞恥よりも、見て欲しかった。
どんなにか自分が彼を欲しているかを。
情欲に濡れた表情のリュカが立ち上がり、衣服を脱ぎ捨てる。
「あ……」
若々しい肌は二人とも同じだったが、まだ少女の名残りが残る華奢なミーシャに較べ成人前のリュカの体は男性らしく引き締まり、その長い足を床につけた。
そして臍に付くぐらいに逞しくそそり立つ彼にミーシャは見蕩れ、とろりと愛液が指を伝って流れるのが分かった。
リュカが視界の中に彼女を全てを収めるためにまた少し後退る。
まだ熟れきっていないミーシャの乳房だが、すでに乳首はささやかに立ち上がっているようだった。
リュカの両手で回りそうなほどの彼女の細い腰。 そのすぐ下で開かれている、達したばかりの赤く発情して濡れそぼった器官。
準備など必要も無いほどにリュカの滾りはひりついて昂っていた。
……その欲望のままに彼が寝台へと近付いていく。
腰を少しだけ落として竿の部分を握り雌の穴に先端を充てがうと、彼女が待ち切れないという風に腰を上げた。
「ッん」
リュカが見えるとも頼りなげな小さな隙間に切っ先を埋めていく。
彼女の望む角度に体を沈めていく途中で、ミーシャが体を捻り苦しげに叫んだ。
「あああっ!!」
先端のその先に僅かな抵抗を感じた時、彼の口角が上がった。