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姫と騎士

第1章 姫と騎士

私は外に出るのが大嫌い
だっていつもこうなるから…

「華音ちゃん登校したぞ!」
「やっぱり蓮様かっこいい!」
「えー!凱斗先輩の方がかっこいいよ!」
「悠馬くん今日もかっこいいなぁ///」

「はぁ…今日もうるさいんだけど」
「華音が可愛いからだよ」
「凱斗、可愛いって言わないで。鬱陶しい」
「俺も可愛いと思うんだけど?」
「はぁ…もうあんたらと登校するのやめようかな…」
「「「それは駄目」」」
「何でよ」
「華音の事大事だから」
「…だいたいあんたら女子に人気なのに何で私といるのよ」
「それは…そのうち話すよ」
「そうだな」

なんなのこいつら…

私達は幼馴染
小さい時からずっと一緒にいて、一緒に遊んで、一緒にご飯食べて…
人生の半分以上はこいつらといたと思う
だけど何でこいつらは私といたがるんだろう…
普通は友達とかと遊んだりするものじゃないの?
あいつら顔整ってるから彼女の1人くらい作ってもいいんじゃないの?
何で私と…

「華音ちゃんおはよう!ね、今日は俺と一緒にご飯食べ」
「華音は俺らと飯食うから」
「…そうね。こいつらと食べるからあなたとは食べられない」
「そ…そう…」
「行くわよ」
「「「ああ」」」

「…凱斗、HR始まるんだからそろそろ自分のクラス行きなさいよ。先輩なんだから私達より上の階でしょ」
「んー…しょうがないか。じゃあ行ってくるよ」
「はいはい…」
「で、蓮と悠馬は隣のクラスですけど?何でまだ移動しないの?」
「「華音といたいから」」
「…はいはい…チャイム鳴ったら戻りなさいよ?」
「うん♪」「ああ」

朝はいつもこんな感じ
何でよ…

蓮side

「蓮くぅん。今日のご飯一緒に食べよ?」

誰だこいつ?気持ち悪いな

「…」
「ねぇ〜、一緒に食べようよ〜」
「俺ぶりっ子嫌いだから」
「え…で、でもご飯くらい」
「華音と食べるから」
「付き合ってるの…?」
「違う。ガキの頃からずっと一緒だったから一緒にいるだけ。もう話しかけんな」
「そ…か…」

毎日のように女が寄ってくる
鬱陶しい
俺は華音だけでいいんだよ…

悠馬side

「ゆ、悠馬くん…」
「ん?何〜?」
「あの、今日一緒にご飯とか…」
「僕と?嬉しいw」
「え、じゃあ!」
「でも僕先約いるから無理だねw」
「それって…」
「華音だよ?いつも一緒でしょ?」
「そう…だよね…」

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