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姫と騎士

第2章 華音の正体

「「「「「お嬢、お疲れ様です!」」」」」
「ああ」

私は親が死んだときから加賀美組をまとめている
つまり組長
今日は月1の定例会

「先月何があった?」
「先月新しい風俗店からアガリを取ってるのでアガリは12%上がりました」
「そう。20%になるように努力して。他は?」
「シマ荒らしも2件ありましたので潰しておきました」
「シマ荒らし?何で報告しなかった?」
「それは…」
「いつも報告するように言ってるだろうが!」

私は思い切り幹部の頬を殴った

「す…みませ…」

幹部が倒れ込んで言ったのはそれだけだった
ちなみに私はある程度の武術は叩き込んである
だから大人でも吹っ飛ぶわけ

「蓮、後でヤキ入れとけ」
「かしこまりました」

蓮達3人も幹部だったりする

「お嬢失礼します!」
「何があった」
「山内組に平岡の兄貴がやられました!」
「山内組か…舐めてるな…蓮、悠馬、凱斗、何するか分かってるな?」
「確実に粛清してきます」
「自分のシマがどれだけ平和だったか教えてやります」
「加賀美組の恐ろしさを教えてやります」
「情報屋に探りを入れさせてカチコミ行ってこい」
「「「かしこまりました」」」

カチコミなんていつもの事
加賀美組は武闘派揃い
カチコミで負けたことはない
各組員にはチャカやドスはもちろん、様々な武術の特訓をさせている
飛び抜けて優秀な者を幹部に仕立て、組を回している

「じゃあ今月の定例会を終わる。見回りなど怠らないように」
「「「「「はい!」」」」」

「お嬢ー。早撃ち勝負しましょうよー」
「あ?…島田か…」

やけに馴れ馴れしいこいつは私が本当に幼い頃から遊び相手だった奴
そして私にチャカを教えてくれた言わば先生みたいなもの

「私は忙しい。暇な時相手してやる」
「見回りっすか?そんなの下の者に任せればいいじゃないっすかー」
「文句あるのか?」
「…いいえ。ありません…もう昔みたいに戻れないんですね…」
「…お兄、また今度ね」
「っ…ありがとうございますw行ってらっしゃいませ」
「ああ」

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