短編集 一区間のラブストーリー
第17章 短編その十七
グイグイと、濡れてもいない花園を
砲身の筒先で踏み荒らした
麻里子の股間に
ヒリヒリした痛みが襲いかかる。
明は子宮への道筋を見つけると、
一気に腰を前へ押し出した。
「やだ!!!やめてえ~~!!」
痛みで我にかえった麻里子が叫ぶ
「そんなことを言いながら
濡れてきてるじゃねえか!」
女性を感じさせようという思いが
まったく感じられない
自分さえ気持ちよければいいという
がむしゃらな高速ピストン
その摩擦に膣を守ろうという自己防衛で
麻里子の女性自身はすぐさま濡れ始めた
数分後、麻里子は膣内が
ジワーと熱くなるのを感じた
明が膣内射精をした証だ
砲身が抜き取られ、
後を追うように白濁液が垂れ落ちた…
「いい眺めだ」
口封じだと言いながら
明はスマホで写メを撮りまくった
このことを誰かに言ったら、
この写真をお前の近所や会社にバラまくからな
そう言って明は去った。
麻里子は股間から白い涙を流しながら
月を見つめた
赤い月が涙で滲む…
待ちに待った皆既月食は
思ったほど綺麗ではなかった…
十七話 完