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短編集 一区間のラブストーリー

第19章 短編その十九


そのことを告げると、
あかねは「困ったちゃんね」と微笑んで
フェラチオをストップしてくれた

ペニスを口から抜き出すと、
そのあとを追うように
いやらしく涎が流れ落ちた。

『おお!!なんて淫らな光景だ』

朝比奈は美味しそうに流れ落ちた唾液を
舐め取り、
その勢いのまま、あかねの唇を奪った。

いただいた唾液の倍量を
あかねの口へ注いでやると
あかねもまた
お返しよと唾液を朝比奈に返した。

お互いの口元を唾液でベチョべちょにしながら
朝比奈はあかねをソファに押し倒した。

「朝比奈さん、おもいっきり抱いてください」

「あかねこそ俺を名前で呼んでください」

いいの?いいのね?と恥ずかしそうに
「祐二さん・・・」と
小さな声で名前を呼んで
「きゃっ・・・」と言って両手で顔を覆った。

「どうしたんだい?あかね?」

「だって・・・だって恥ずかしい・・・
でも嬉しい・・・
なんだか恋人同士のような・・・」

そう言われると、朝比奈も少し照れ臭かった。

でも、考えてみればあかねとは
もうすでに10数年に及ぶ付き合いなのだ。

あかねのことに関しては、
他の誰よりよりも
知り尽くしている自信があった。


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