短編集 一区間のラブストーリー
第3章 短編その三
砂浜で日光浴しようと
海から上がった時の事だった。
香織のビキニのパンツが透けてしまい、
黒々としたワカメのように
陰毛の陰影がクッキリと出て、
こんもりとした恥丘とあいまって
まるでモンブランケーキのようだった。
「やだ…どうしよう…」
ビキニのブラはカップが付いていて
乳首はセーフだったが、
パンツの方はウッカリと
サポーターを忘れてしまったのだった。
「サ、サポーター、買ってきてやるよ」
香織の痴態を見て勃起しかけているのか
真一はやや前かがみで海の家へ向かいました。
「サポーター、売ってなかったよ…」
真一は残念そうに香織にそう告げた。
その代わりに…
そう言って真一は
シェービングクリームと
カミソリを買ってきたと言いました。
「毛があるから映っちゃうんだよ、
剃ってしまえば大丈夫と思うよ」
彼の提案にそういうものかしらと
香織は素直に納得しました。
ビーチボールで前を隠して
二人は浜の外れのテトラポットの
隙間に潜りこみました。
「ここなら誰にも見られないから
安心して剃ればいいよ」
でもいざとなると
カミソリの刃が怖くて剃れません…
「だめ…怖くて剃れない…」
「じゃあ…俺が剃ってやろうか?」
そう言いながら真一も
テトラポットの隙間に潜りこんできました。