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短編集 一区間のラブストーリー

第1章 短編その一

瑠美子は出勤する亭主を送り出すと
寝室に引き返してブラウスを脱ぎ捨て、
ブラジャーを外した。

途端、メロンのような大きな乳房が
自由の身になって喜ぶかのように
ブルンと弾けた。

次に瑠美子はスカートも脱ぎ捨て、
パンティストッキングをも脱ぎ捨てた。


ショーツ一枚のセミヌードになって
エアコンの涼しい風を全身に受け止めた。

夫の晴夫は几帳面で融通の利かない男で、
女の身なりには何かとうるさかった。

晴夫が起き出す前に瑠美子は身支度を整え、
しっかりメイクを施していなければ
朝から小言を聞かされる憂き目にあった。

付き合い始めた頃は
これほどまでに堅物とは思っていなかった。



ショーツ一枚の半裸族で部屋を片付け、
洗濯物をドラム洗濯機に放り込むと
ようやく一息つける時間が訪れた。

瑠美子はエアコンのよく効いた部屋で
ベッドに寝転がり、
そのたわわな乳房に手を持っていった。

鷲掴むとボリュームのある乳房は
指の間から柔らかな果肉が溢れた。

自分の手で乳房を揉んだだけなのに、
すでに乳首は痛いほどに勃起し、
コリコリとした触感を手のひらに伝えた。

夫の晴夫とはセックスレスなどではない。

それほど回数は多くなくても
一週間に数回は関係を持っていた。

ただ、そのセックスで
満足しているのかと問われれば
満足出来ていないと答えるしかなかった。

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