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兄と妹~本能のおもむくままに~

第5章 義姉の立場を忘れて女の嫉妬


「あ、じゃあ俺、服を着ますね」

そう言って家族の言い合いの元凶は自分なのに
これ以上とばっちりを食ってはたまらないと
服を着るために美穂の部屋に飛び込んだ。


美穂も後に続いて部屋にもどった。

ちゃんとお話をしましょうという明美の言葉に

「ほっといてよ!」と捨て台詞を残して
部屋のドアを閉めた。

 

「なあ、さっきの話だけど
美穂さえよければ、俺、
結婚してもいいと思ってるんだ」

パンツを履きながら話を蒸し返す伸二の唇に
美穂はキスをした。

伸二を黙らせるには
こうするしかないと思ったからだ。

そして、ふと、ある計画を考え出した。

「いい?あっちに聞こえないように
小さな声で話しましょう」


美穂がそのように確認すると

伸二もわかったとばかりに
コクりとうなづいた。

「私、あんたと
将来的に結婚してやってもいいわ」

そう言うと「ほんとか?」と
大きな声を出したので
美穂は伸二をキッと睨んだ。

「ああ、ごめん、ごめん」

美穂の剣幕に
伸二はわかったとばかりに小声で謝った。


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