カクテル好きの女たち
第2章 最初のお客さま
「何もしてくれないわけ?」
不意に女がそう言ったので
危うくビールを吹いてしまうところだった。
「目が覚めたのならお帰りくださいな」
やれやれ、ようやく俺も帰れる…
そう思ったのだが、
女は俺の手を握って帰る素振りも見せない。
「いつものマスターのように抱いてよ」
えっ?聞き間違いか?
今、抱いてくれと言ったのか?
そう戸惑っていると、
酔っぱらい特有のバカちからで
俺をぐいっと引き寄せた。
驚く俺を尻目に女はキスをした。
「ちょ、ちょっとお客さま!」
俺は抱きつく女をなんとか引き剥がした。
「マスターは最近勃たなくなってきたし
ついにリタイアしたんでしょ?
じゃあ、マスター代理の貴方が
客の要望に応えてくれるのよね?」
こんなサービスをする店とは聞いてないぞ!
「ほんとにマスターは貴女を…
その…抱いていたのですか?」
さっきからそう言ってるじゃないと言いながら
女は俺の股間を揉みはじめた。
「あら!大きいわ!
これは楽しみね」
何がなんだか訳がわからなかったが、
綺麗な女にイチモツを揉まれて
あっという間に勃起してしまった。
「ここで…するんですか?」
もうすっかり俺は
女を抱くつもりになっていた。
「マスターはいつもここでしてくれたわ」
女はそう言うと俺に尻を向けて
スカートをたくしあげて
ショーツを横にずらして花弁を見せた。