カクテル好きの女たち
第2章 最初のお客さま
「あなた、これからもここで働くのよね?
前のマスターには悪いけど、
あなたの方が素敵よ」
中出しされたまま、
アソコも拭かずに
彼女は身支度をはじめた。
「今夜はあなたが出したザーメンが
染み付いて汚れたショーツの匂いを嗅いで
オナニーするわ」
そう言ってかなりの大金をカウンターに置くと
そそくさと帰っていった。
翌日、電話で
昨夜の事をオーナーに報告すると
「そうかいそうかい。
彼女が来たかい。
言いそびれたが、
そこは寂しい女の吹きだまりさ
そういった女がわんさかとやって来るから
たっぷりとサービスしてやってくれよ」
儂はもう勃起もままならぬゆえに
このまま隠居させてもらうよと
受話器の向こうで自嘲気味に笑った。
そう言うわけなら、
お客さまを失望させないように
トレーニングしなければと
私は早朝の街を
ジョギングすることを日課にした。