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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第5章 宝のゴミ


「ちなみに、宮氏は一命をとりとめたが――――当分は入院だってさ。で、あの崩れた家は…解体撤去が言い渡されるって」


――――解体…撤去


近隣住民の願いがやっとかなった……ってところだろうが…


あの…野次馬の声を聞いてしまった私には……なんとなく複雑な気持ちである。


確かに――――ゴミ屋鋪は…家主意外から見たら…汚く不快なものでしかない…


しかし、当の住人はそれを宝だと思っているのだ…


何処かで聞いたが――――…ゴミ屋敷の住人のほとんどは精神的な疾患が有ると考えられている。


片付けられない…

いつか使える…

一つ一つに思い出がある…

宝だ…

財産だ…



と――――…



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