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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第3章 歌姫の悪夢

~未來side~


「未來(みくる)――――親子丼2つ出来たよ」


「はい」


帝王ホテルの一角…看板のない和食屋として営業中の…月子(つきこ)おばあちゃんの店で私は2年前から働いている。


中学から約5年も引きこもりだった私が社会復帰できる環境を作ってくれた月子おばあちゃんには感謝してもしきれない。


小学校を卒業し――――私は身ひとつで月子おばあちゃんの元へと逃げてきた…。


悪夢に魘され――――寝ることが出来ない私がすがったのは…離婚し母とは他人になっていた…月子おばあちゃんだった。


自由な人で、小さい頃からせっかちで…勘の鋭い美希(みき)さんを連れ――――祖父と別れたおばあちゃん…


何度か見かけただけのおばあちゃんだったが…


私には「この人なら…分かってくれるかも…」と、言う期待で――――…家を出たのだ!



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