
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第3章 歌姫の悪夢
案の定――――世間の目を気にした父と母が私を連れ戻しに来たが…おばあちゃんは私を引き渡さなかった。
悪夢に魘され――――毎晩…部屋をうろうろする孫の姿に…危機感を覚えたと……いっていた。
限界まで起きていて――――失神するように倒れ…救急で運ばれ強制的に睡眠を取る――――そんな…5年間だった。
そんな、私に悪夢をメモしておきなさい――――と、助言してくれたのも月子おばあちゃんだった。
それまで、頭から離れない…呪いのようなものだけを走り書きのように書いていたが、それからはしっかり覚え――――書き残す事を心がけた。
それから、私は客観的に夢を見れるようになり…
夢に対する恐怖心が和らぐのを感じた。
そんなある日――――…近所のレンタルDVD店の夢を見たことがきっかけで…皇輝(こうき)さんと出会った。
彼との出会いは――――私の人生で最も大事な出来事だった。
彼の側だと…寝られるのだ!?
もちろん悪夢は見る――――だけど、悪夢がシャットアウトされる!
真っ白で“無”の状態で寝られるのだ!
