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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第8章 偽物の本気


『父…大門 底二郎は…欲深い男でした――――。若林の血を引く…息子の士郎(しろう)にも…贋作を描くことを強要し…監禁に近い状態で絵のノウハウを叩き込んでいました……』



「なんか――――…怖い世界ですね?」


「贋作なんて…鑑定されたら気がつくのでは?」


すると、おばあちゃんはため息をはく――――…



「画廊が贋作を作って売っていたのよ?鑑定なんて…宛にならないわね。でも、若林 基樹(わかばやし ものとき)の作った贋作は…鑑定士を騙せるほど…本物に近い作品だったらしいのよ…」



「マジで…才能の無駄遣いっすね」


「私も…そう、思うわ―――」



『そして、悲劇は起こりました――――…、息子の士郎が…そんな生活に疑問を持ち、とうとう父底二郎を殺害し自由を手に入れたのです。

私は…底二郎の裏の顔を…殺害されるまで知りませんでした。もちろん…若林親子がどういう状況だったかもです――――…でも、知らぬ事と事件の真相を無視するとこはできませんでした。
 なので、リストを元に…若林 基樹が作ったとされる贋作を集めたいと思っています…』



「あ――――…なるほど…」


おばあちゃんが持ってきた新聞地も贋作の事が書かれており……


その中の一つが――――…お店に飾られていた絵だった。


『贋作の数は――――約20点と言われています…その全てを買い取らせてください!』



――――は?回収?



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