🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第8章 偽物の本気
「で――――おばあちゃん…これと絵画と…ど~関係があるの?」
私は、急かしているようで悪いとは思いながらも、おばあちゃんに絵画の件をきく。
『父が――――若林の父に…数々の贋作を作らせていた事が――――原因だと思います』
――――贋作?
よく、ドラマや映画で見る…贋作…のこと?
会見の言葉が耳に滑り込み――――私はおばあちゃんを見た。
「そっ、最近捕まった――――若林の父親が作った…贋作だっみたいなの…
でもさぁ…あの人が間違えてしまうほどの腕の持ち主だから…約20年間バレなかったみたいなんだけど…」
――――それは…凄い…。
『若林の父――――若林 基樹(わかばやし もとき)は、父の援助によりプロの絵画を目指すようになります。――――が、父は若林氏を囲ったとたん、贋作を作るよう命じ…表舞台に立てなくしたのです。
父は若林氏の才能を潰すどころか…食い物にし……贋作を描かせ続けたのです』
――――そんな…事が……あるなんて…
この日本で?この時代に?